霊泉は静かに湧き出ている。鳥居の先に源泉で満たされた池が広がる。この源泉が適度な温度にあたためられ、効能豊かな隠れた名湯になっていることを知る者は少ない。
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この井戸には訪れる者もなく、まさに「無」の世界になっている。近くにある滝の音も聞こえず、山鳥と風のささやきだけが周囲を覆っている。
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弘法大師の霊力に湧き出した水が、適度な放射能を帯びていたことから、まさに知る人ぞ知る名湯として現代まで受け継がれている。
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沸かし湯だが、源泉100%の恩恵は、循環・加水の温泉施設しか知らない者には、かけがえのない贅沢だといえる。男女混浴。
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伝説に満ちた地で、弘法大師空海が放つ法力は、まさに「霊泉」そのものだといえる。真言密教の極意がここに。
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高野山でもない、四国でもない、京都でもない場所に、何とも大胆な「弘法大師温泉」。大師像が迎えてくれる。
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ここより湧き出る霊水は、古来より眼病に効果があるといわれる。ひっそりとした境内の隣には温泉病院がそびえている。
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弘法大師と徳蔵姫の悲恋伝説が残る大師堂への参堂。平安時代のロマンに今でも浸れる数少ない聖域だろう。
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